奈良視察研修会レポート
「奈良ホテル」「奈良筆あかしや」で日本の歴史、伝統技術を堪能!!
今回の視察研修会は、明治42年創業の“西の迎賓館”と呼ばれる「奈良ホテル」、そして筆づくり300年の歴史を誇る奈良筆「あかしや」へと出かけました。
観光バスでゆったりと余裕のある視察スケジュール。奈良ホテル見学にお昼のコース料理、奈良筆の職人さんからお話しを聞くという魅力的な内容は、以前当部会に所属されていたJR長岡京元駅長の吉田さんとのご縁から生まれた企画です。やはり人と人のつながりというのは素晴らしいものです。
当日の様子
午前9時:JA京都中央・神足支店前より出発

参加者は17名と少なめでしたが、久しぶりに参加された方や他部会から参加の方もいらっしゃって、にぎやかに観光バスに乗り込みました。金子部会長の挨拶から始まり、それぞれの自己紹介や事業 PRなどをしているうちに、あっという間に奈良筆の「あかしや」に到着。
午前10時:奈良筆「あかしや」で伝統工芸士の方からお話しを聞く


まずは奈良筆の紹介動画を鑑賞し、想像以上に手間暇のかかる作業工程に驚きました。2300年前、秦の時代の中国にはじまった筆は、飛鳥時代に日本に伝わり、そののち嵯峨天皇の時代に遣唐使であった弘法大師(空海)が毛筆の製造技術を持ち帰り、大和の国に伝授したことが奈良筆の始まりだそうです。
あかしやさんは江戸時代に創業。300年以上にわたり筆づくりの技術を継承してこられました。筆の原料は、リス、牛、馬、山羊、兎など15種類もの獣毛があり、千差万別の毛質を巧妙に組み合わせて一本の筆を作るという伝統技法のお話しは、とても興味深いものでした。

プロが使う数十万円の筆から、私たちが気軽に使える筆ペン、おしゃれなメイク用の筆、絵画用のカラー筆ペンなど、伝統を守りながらも時代に合わせた新しい商品も多数開発製造されています。お話しの後は皆さんお土産に、様々な商品を買っていらっしゃいました。
午前12時:奈良ホテルにて昼食・見学


奈良ホテルに到着。まず目を見張るのはその佇まいです。瓦葺き屋根木造建築の重厚感ある外観は、ホテルというよりも大きな老舗旅館のようですが、一歩中に 入れば、ホールの高い天井、瀟洒なシャンデリア、光を呼び込む大きな窓などが和洋折衷のデザインが織りなす壮大なホテルであるということに感嘆します。
明治42年に開業した奈良ホテルは、第一次世界大戦、満州事変、第二次世界大戦という激動の時代を経て、英国皇太子、ヘレンケラー、アインシュタイン、オ ードリーヘップバーンなど世界的著名人、天皇陛下や皇族方、当時の首相などそ うそうたる方々が多数来館されたそうです。

1922年12月に2泊アインシュタイン博士が宿泊された折に弾いたピアノが飾られていますが、このピアノは戦後60年間行方不明になっていたところ偶然発見され、2009年に里帰りを果たしたとお聞きました。建築家辰野金吾氏の思い、このホテル訪をれた人の逸話やインテリアの一つ一つにも歴史の重みを感じ、時代を超えた異空間にいるような気持ちになりました。
美味しいコース料理に舌鼓

いよいよお昼のコース料理。乾杯の発声が終わると、前菜、ポタージュスープ、 鯛のポワレ、フィレ肉のステーキ、緑茶のパンナコッタ、パン、コーヒーと次々に美味しいお料理が出てきて一同大満足!


さて、美味しいお酒とお料理を心ゆくまで楽しんだ後は、奈良ホテル近隣の興福寺や奈良公園などを散策する人、有名店「樫舎」でお抹茶と和菓子をいただく人 など、各自自由行動。その後土産物屋「なら和み館」へ16時に集合し出発、17時過ぎには無事長岡京市へ到着しました。移動時間は往復2時間という手軽さで、 伝統文化の深みを肌で感じ、また会員同士の交流も深まった充実の1日でした。「学びつつ懇親を深められる」この視察研修会は、商工会ならではの醍醐味だと思いました。ぜひ今後も文化交通業部会の大切な事業として続けていきたいものです。