『動画を活用したプロモーション』セミナー報告
本日の講師
中野雅公(なかの まさきみ)氏
グラスハパコンサルティング株式会社 代表取締役
中小企業診断士、販売士1級、ITストラテジスト
- 1981年生まれ、京都市出身
デジタルとアナログを活用したすぐに実践できる集客・販売促進で業績アップを実現する専門家 - 2013年に独立開業。支援先飲食店の売上が前年対比140%達成、洗顔石鹸の通信販売支援ではAmazonで売上No1を達成。その他、販売士協会の主催の論文では顧問先の支援事例が優秀賞受賞。2017年の中小企業白書では支援事例が掲載されるなど、飲食、小売、サービス業を中心に数多くの支援実績を持つ。
- 2017年にグラスハパコンサルティング株式会社を設立。
アナログとデジタルを組み合わせた、点を線にする戦略的なコンサルティングで成果にコミットした支援を行う。
講師の先生の資料があまりに簡潔・丁寧でわかり易すぎるため、テキストに記載の動画を埋め込むと、ほぼ完璧なセミナーの複製・コピーができてしまいます。
したがって動画セミナーの報告書である本レポートではありますが、動画の埋め込みやリンクの設定を行っていません。気になるキーワードは各自で検索して調べてください。
動画の可能性
動画市場の広がり
- スマートフォンの保有状況が10人に7人と増加傾向
- 高速回線である5G回線の契約者が大幅に増えている
- スマートフォンの進展が動画を身近なものにさせている
一方、動画市場を数字から確認すると
- YouTubeでは1日あたり全世界で1,000,000,000時間分の動画が視聴されている(日本人のテレビの平均視聴時間は一日3時間45分、動画は50分)
- 動画視聴者は増加、テレビ視聴者は減少傾向にあり、近い将来逆転が予想されている
- 国内の動画アプリの利用者数は60,000,000人(スマホ保有者の2/3)
- 動画を視聴後、実際に購入した経験のある人は46%
視聴時間の特徴
テレビの視聴時間
60代の94.7%、50代の93.2%が1日のうちテレビ(地上波・BS・CS)を視聴し、年代が下がるにつれ視聴の割合が下がる傾向にあります。
YouTubeの視聴時間
10代の98%、20代の90.0%が一日のうちYouTubeを視聴し、テレビと逆に年代が上がるほどに視聴時間が減っていきます。
講義内では触れられませんでいたが、配布資料では40代・60代の母数は20代の1.5倍もありました。
視聴時間や割合は少なくても絶対数が多いので『商品使用マニュアル』など中高年向けのコンテンツの需要もあるように感じました。
動画の活用例
動画の特徴
- 内容をわかりやすく短時間に伝えられる
- 直感的な理解と訴求力に優れている
- 印象に残りやすく、認知度を高めやすい
【静止画情報と動画情報の違いを体験しよう】
Panasonic『濃密泡エステ』のホームページで文字情報と動画を見比べてみましょう。どちらが内容をよく理解できるでしょうか?
動画を活用するなら
- 会社紹介動画
- スタッフ紹介動画
- 商品紹介動画・サービス紹介動画
- 商品やサービスの使い方解説動画
- リモート営業
- 動画コマース
- ライブ配信
- 採用動画
【デジタルならではのデータ活用】
ウェブ上に動画を公開することで、動画の視聴時間やリンクのクリック率など成果や改善につながる有用なデータを取得することができる。
有名な成功例
- 武田金型製作所(新潟県燕市)
- 巽繊維工業所
- 鞄工房山本
- 小川水道メンテナンス
- Chef Ropia料理人の世界
すべてYouTubeのコンテンツです。検索してご覧ください。
【先行者が有利な世界】
二番煎じでは十分な効果を得ることができません。ご自身の事業では当たり前と思うことも、周りよりも先に積極的に発信していきましょう。
動画発信までの流れ
- 1.構成検討
- 【動画の3類型】
▼自社商品・サービスの紹介
【プロモーション動画】
お店・会社の雰囲気やイメージを伝えることで安心感を醸成する。
▼制作過程やオフィスなどの舞台裏
【裏側系動画】
興味を換気することで行動(来店・予約・購入)に繋がりやすい
▼業種や業界の専門知識の解説
【ウンチク系動画】
顧客の知りたいことや困っていることに関してのアンサー。新規顧客へ認知してもらうことに向いている。
- 2.動画撮影
▼スマートフォンに標準搭載されているカメラやアプリで撮影
▼動画を取ることにハードルを感じる方は静止画を組合わてスライドショー(パラパラ漫画)にすることもできる
- 3.動画編集
▼スマートフォンのアプリ『VLLO』がおすすめ
▼タブレットの方が操作しやすいかも
▼『実践動画撮影』の項目を参照
- 4.動画発信
▼ホームページやブログへの投稿
▼SNSへの投稿
▼YouTubeへの投稿
▼『YouTube活用のポイント』の項目を参照
実践動画作成
『VLLO』はiPhone、アンドロイド向けの動画編集アプリです。スマホで簡単に本格的な動画編集ができます。
有料プランもありますが、無課金でも十分高品質な動画を作成することができます。
- 『VLLO 使い方』などで検索するとたくさんの動画がおすすめされます
- 中野先生のおすすめは『動画学校』です。YouTube内で検索してみてください。
- SNSなどにアップロードする際は音楽の著作権に注意してください。おすすめは、VLLOでは無音で作成して、SNSへアップロードしてからSNS内の音楽を使うことだそうです。
YouTube活用のポイント
動画の3つの活用法
1.ホームページやブログへの投稿
- 訪問した顧客に魅力や価値を伝えることで成約率の向上を図る
- 商品やサービスの魅力を伝えるには、動画での使用例や導入実績などが有効的
- YouTubeに動画をアップロード→ホームページに埋め込み
- ホームページを訪問した顧客にしか伝わらない
- 動画を直接ホームページにアップロードすると表示が重たくなって遅くなる
2.SNSへの投稿
- ツイッター、フェイスブック、インスタグラムなどに投稿することで口コミを拡散させて認知拡大を図る
- 知らない人にも知ってもらえるメリットが有る
3.YouTubeへの投稿
- YouTube内だけでなく、YahooやGoogleで検索した際にも検索結果が表示されることで集客につながる
集客しても売れないとあまり意味がないので、個人的にはまずホームページに動画を活用して成約につなげることにまずは取り組みたいと思いました。
YouTube戦略
YouTube検索、Yahoo・Google検索対策
- 動画のタイトル:顧客が検索するキーワードが含まれている
- サムネイル:クリックされやすくわかりやすい画像を作る
- 概要欄の説明文:顧客が検索するキーワードが含まれていること、見出しの設定やハッシュタグ設定が重要
【検索キーワード調査のおすすめツール】
『ラッコキーワード』はある一つのキーワードを入力すると関連するキーワードを教えてくれるツールです
ブラウジング(おすすめ)機能対策
- 動画の視聴者維持率(視聴者が動画を最後まで見続ける割合)が高い
- いいね(高評価)やコメントが多い動画
- クリックされやすいサムネイル画像
関連動画対策
- タイトルの類似性
- ハッシュタグの活用
- タグの設定などが有効
【タグの調査】
有名チャンネルや同業のチャンネルがどのようなタグを使っているかを調べるためには『TubeBuddy』というツールがお勧め
Q&A
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サムネイルもVLLOで作るのか?
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VLLOは動画編集アプリなので、画像編集アプリを使いましょいう。CANVAなどがおすすめです。
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動画視聴率は元の動画の長さは短くてもいいのか?
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正確な評価指標は公になっていませんが、ある程度の長さのある動画のほうが評価が高くなる傾向があるようです。
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いろんなSNSにアップしたほうがいいのか?
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同じ動画をいろいろなSNSで使用したほうが集客率が上がりますが、音楽はそれぞれでNGの曲があったりするので無音でアップして、SNS内の音楽を使用するようにするほうがいいです。
【参加者より】ジブリはすぐに警告が来ます!
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ホームページにうまく動画が埋め込めません!(ワードプレスサイト)
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YouTubeブロックでうまく行かないときはカスタムHTMLブロックを使いましょう。動画の三点リーダをクリックすると出てくる【共有】をクリックした後、【埋め込む】をクリックすると<iframeで始まるコードが出てきますのでこれをコピーして貼り付けてください。
【参加者より】ジブリはすぐに警告が来ます!